2025年4月5日(土)20時から、ルピナス会員限定ウェビナー勉強会「個別の指導計画「個別の教育支援計画」を実施しました。
講師は東京学芸大学教職員大学院准教授の増田謙太郎先生です。普段は教職員向けの研修をなさっており、保護者向けにお話しされることはないそうですが、今回ルピナスでご講演をお引き受けくださいました。
テーマは「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」です。これらは親の立場でも混在・混乱しやすいのですが、現場の先生方の間でも混乱されているそうです。私も今回の勉強会では大変わかりやすく整理ができました。
書類は、3種類。「個別の指導計画」「個別の支援計画」「個別の教育支援計画」があります。このうち、「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」は、作成者が学校です。「個別の支援計画」の作成者は学校以外(放課後デイサービスなど)です。
「個別の指導計画」とは、指導目標、指導内容、指導方法の3点を記載するもの。そして、「個別の指導計画」は、特別支援教育。今できないことができるようになるために、どのように指導していくかという内容になります。これに対して「個別の教育支援計画」は、合理的配慮の内容になります。
勉強会では、事前質問に対してもその場での質問に対してもとても具体的にお答えいただきました。
一例をご紹介します。
• 不登校の子どもにも「教育支援計画」は必ず作れる
• 保護者が困り感を伝えるが、指導方法は学校側に委ねる。
• 書類(計画書)の写しは原則もらえる、もらえない場合は理由を確認
• 高校・大学入試での合理的配慮につなげるために、支援内容の記録はとても重要
他にも、「ひらがな回答がバツになる理由は?」「書類を渡せない理由は?」といった問いかけの大切さや、学校との交渉にあたっての考え方など、すぐに実践できる内容が盛りだくさんでした。
そして事後アンケートでは、多くの参加者から感謝と学びの声が寄せられました。
• 「学校の書類にただサインしていたけれど、内容の重要性を知って目が覚めました」
• 「合理的配慮は特別なことではなく、子どもが安心して学べる環境づくりのために必要だと分かりました」
• 「知らないことが多すぎて不安でしたが、前向きに学校と話ができそうです」
• 「学校現場でも支援計画の理解が混乱している現状を知り、肩の荷が少しおりました」
• 「記録を積み重ねることが、子どもの未来につながると実感しました」
今回の勉強会は、まさに新年度を迎えるタイミングで、多くの保護者にとって「知っておきたかった」情報が詰まった時間となりました。
ルピナスでは、今後も保護者のみなさんと情報や悩みを共有し、安心して学び合える場を作っていきます。今回のアンケートでいただいたご意見やご要望をもとに、さらに勉強会や交流会を企画してまいります。
増田先生、ありがとうございました。
0コメント