6月8日(日)に世田谷区の経堂地区会館をお借りして、受験報告会を開催しました。昨年度の受験の経験を中心に、体験談をお話しいただく会員限定イベントです。まずは、勇気をもって発表いただいた会員の方々に心から感謝を申し上げます。
ご兄弟含め、高校受験4名、中学受験3名の計7名分の発表がありました。ひとくちにLDと言っても困り感は様々で(ご兄弟であっても)、ひとりひとりに合わせた進路選びをしていました。
どのお話も、とてもわかりやすく、ときには笑いもあり、また、さまざまな苦労や工夫を重ねて受験を乗り越えられたことがよくわかりました。会議室いっぱいの45名が参加しましたが、みな真剣に拝聴しておりました。
学校選びは、説明会などに参加して、子どもが必要とする合理的配慮が受けられる学校であるのか見極めが重要です。そのときの相談の仕方にコツがある、というお話があり、ノウハウを紹介してもらいました。
受験の方法も、推薦入試や配慮入試など、いろいろあることがわかりました。推薦入試では多くの場合作文があります。LDっ子ならではの対策がありました。また、配慮入試を受けられるまでの道のりや、受けてみての感想などなど、ためになるお話がたくさん。
LDの子は不登校になってしまうケースが多く、通信制高校も視野に入ります。通信制高校には様々な形態があり、とても複雑です。具体的な学校名も含めて教えていただき、理解が深まりました。
支援が必要なのに、出回っている情報が少ないため、どのご家庭でも、親が必死に情報収集をして、受験や進路選びに備えている姿がありました。合理的配慮は誰でも受けられる権利であるはずなのに、こんなにも努力しないといけないなんて、おかしいなと思います。
そのぶん、受験を乗り越えた経験が自分の力になっているというお子さんのお話や、進路先でイキイキとすごしているお子さんの話を聴くと、とても嬉しくなりました。
最後は、発表してくれた会員さんを囲んで座談会。会員さんごとに小さなグループに分かれ、個別にお話できました。さらに深掘りして情報をお聴きしたり、LDっ子あるあるトークに花が咲いたり。
ルピナスのメンバーには、いま、お子さんが大学生だよ、という先輩ママがいらっしゃいます。先輩方がつくってくれた道は、最初は細かったけれど、いま、少しずつ太くなってきています。もっともっと道を太く確かなものにして、いつか合理的配慮が、当たり前に誰でも利用できる社会になっているといいなと願っています。
来年も再来年も、受験報告会はあると思いますが、これまでがそうだったように、今後も、合理的配慮の浸透や社会の変動に伴って、少しずつ情報はアップデートされていくでしょう。先輩ママがつくってくれた道。親から親へ、バトンをつないでいきたいと思います。
「学び方の違う子の親の会ルピナス」では、年に1回の受験報告会のほかにも、茶話会など、さまざまな交流や情報交換の機会があります。入会相談は随時受け付けています。ぜひ一度、お問い合わせください。
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